雑感です~
過去10年以上、仕事として翻訳に携わってきているのですが、最近は英語との新しい出会いがたくさんあります。
実は翻訳と言っても色々な種類があって、すぐに思い出せる範囲で映像翻訳、文芸翻訳、技術翻訳、ソフトウェアやホームページ等のローカライズなどがあるんです。
私はその中でも技術翻訳、その中でも特許翻訳というものを専門にやっています。
この特許翻訳という世界、実はかなり特殊でして、日本語ですら普通の人には日本語に聞こえてこない!なんて言われてしまうような代物。
最近でこそかなり「こなれて」きていますが、一昔前までは本当にひどかったらしいです。
ちなみに「而して」なんて言葉見たことありますか?(笑
という訳で、私の単語力は結構理系、しかも特殊な方面に偏っていたりします。
↑実は初公開の翻訳仕事場です
例えば、Natureとか理系の英語雑誌は原文で読めますが、一般的な新聞とか理解レベルがかなり落ちます。かなり、です。
ナショナルジオグラフィックあたりがギリギリの線です。記事によって分かる分からないが出てくる感じ、でしょうか。
そんな私が最近いただいたお仕事が日本語のホームページの英語への翻訳。書いてある内容はおもしろく、量もそこまでは多くない。
だけれど、残念なことに日本語を読んでいてもまったく英語が思い浮かばないんです!!これはかなりピンチです。
でもお仕事を紹介してくれた方がとてもいい人で、その人とお仕事をして見たかった!そんな一念でお受けしたんです。
こんなスタンスだと、そもそも受けるな!なんてお叱りの言葉をいただきそうです。
もちろんお仕事をお受けをした以上はしっかりやります。ただ普段だと2時間ぐらいで終わる分量が早朝から丸々2日間かかってもまだ終わりません・・・泣きそうです(笑
でもその分学びもすごく多いですし、とってもおもしろいです。今までの路線が理系オンリーだったので、自分の翻訳の仕事で”democracy”なんて単語を使う日がくるとは全く予想していなかったですよ!
↑ついでにサブ機。天板ゴールドです(笑)
ところで、思い切り話しは変わりますが、翻訳にも「英対話力」って生かせるって知っていました?
何よりも大事なのは、対話の相手の理解。
実際の人物は目の前にいませんが、原文の中から書き手の気持ちを探っていき、何が伝わってくるかを一生懸命理解する、これがすべての第一歩です。
そして伝わってきた気持ちを英語という違う形式で、今度はそれを読む人の気持ちになってアウトプットするんです。
これを繰り返すだけ。作業自体は結構シンプルなんですが、この目の前にいない人の気持ちを理解するっていうのがとても難しいんですね。
皆さんも時間のあるときに、こんな気持ちを意識して翻訳にトライしてみてください!短い文章でもいいです。
なにか新しい発見があるかも知れませんよ!